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インターフェロンの副作用として、うつ状態や自殺企画というのもありますので、歯科治療に行くのがおっくうになってくることもあります。
最初は適用の少ない、すなわち症例の少ない腎がんでしたので、自殺企画などという副作用はわからなかったのです。
B型肝炎のケースも、事前に言われた方がよいでしょう。
もちろん、うかつに歯を抜くべきではありません。
現在の日本では感染症の中ではこのB型肝炎が最も感染力が強く、特にe抗原陽性の時期は、微量の血液でも感染しますので注意が必要です。
e抗原は99パーセントの母子感染力を持っています。
某大学でドクターが患者さんから感染し、急性肝不全に陥り死亡したことが大きく新聞報道されたことは記憶に新しいところです。
医療従事者は針刺し事故が多く、特に歯科は口の中を扱いますのでウイルスに被曝しやすい環境にあります。
アメリカでは2万人が歯科治療中に患者さんから歯科医に感染し、その1パーセントが死んでいます。
最も事故の起きやすいケースは、右手で注射器を持ち左手で注射針にキャップをする場合、左手の指に思わず針を刺してしまうことです。
医療従事者としてこれを防止する方法は、右手で注射器を持った状態で針をケースの中へ戻し、決して左手を使わないことです。
左手で触ろうとするから右手に持った注射針にチクッとやられてしまうわけです。
以上のお話からも、歯科治療中に連れのお子さんが診療室の中を走り回ったり、診療台の器具に近づくことはとてもアブナイことなのです。
ですからB型肝炎感染者を歯科医が扱うときは実は命がけですし、外来でいちいち患者さんの血液検査をするわけではありませんので、歯科を受診されるときは問診に必ず協力されることが、不平不満をいわず黙々と診療される先生に対する思いやりでもあります。
特に開業診療所では、チェックのしょうがないこともありますので、日夜努力しているあなたの先生方の寿命のためにも、ぜひお願い致します。
日本では歯科治療はB型C型肝炎やヘルペスウイルスの感染者は、誰が感染者なのかよくわからないまま年月が経過したと言っても過言ではないでしょう。
あなたの血液検査をするわけにもいきません。
ですから予防が大切です。
B型肝炎のワクチンはありますがC型のはありません。
今はワクチンをして強制的に歯科医の抗体を陽性にしてB型肝炎にならない方法もされていますが、抗体の値が低く感染防御をする満足な数字にならなくて効果の無い人もいますので、安全ではない場合もあります。
5年もすれば抗体の値が限りなくゼロに近い数字になっていきます。
B型肝炎の消毒薬として使われているイルガサンや強酸性水を、厚生省やWHOはまだ臨床試験が通っていないとして認可していません。
また、肝臓をわずらっているケースでは、血が止まりにくいことがあります。
ま夜中に、肝臓がんの末期で透析中に、歯肉からの出血がどうしても止まらないという連絡を受け、止血したことがあります。
風呂の中では2、3分でエイズウイルスは感染力を失うことは、意外に知られていません。
大量の水は最も簡便で効果のある消毒法ですから、何のウイルスでも水道水で洗い流すことは有効です。
24時間循環式の風呂のフィルターにO157が繁殖し感染したという最近の報道でわかるように、エイズウイルスは他の細菌ほど感染力は強くないのです。
また今すぐあなたがエイズウイルスに対しできることは0・2パーセントのイソジンを30秒間、口の中に含めば、もし口の中のエイズウイルスがいれば不活化します。
それほどエイズウイルスは感染力が弱いのです。
ですから、普通の日常生活であなたがエイズウイルスに感染することは無いのです。
決してエイズに感染した人を差別してはいけません。
それはあなた自身の人格、人間性を自ら否定することになるからです。
歯科医院では医療機関として専門的な消毒法をしています。
次亜塩素酸ナトリウムで床、診療室の中などのウイルスは消毒できますし、器具などのエイズウイルスの滅菌はオートクレープで22度2気圧30分で加熱するか、消毒は70パーセントのエタノール30分に浸すか、56度30分の加熱でもできます。
歯の型をとった印象剤などは2パーセントグルタールアルデヒドに30分を浸すことで可能です。
しかしこれらはあくまで歯科側でする方法です。
85年3月12日、日本で初めてのエイズ患者さんの確認が出て、同5月、こんどは血友病患者からの初めてのエイズ確認がなされましたが、実際の初発症例はそれ以前の血友病者であると議論されています。
それまでもエイズウイルスに感染しても発症していない人はいたはずですが、日本では一般社会ではエイズについて論じられでもいませんでした。
歯科でも、このウイルスを血液中に持っている患者さんがいることは意識せずに、感染症に詳しい歯科の先生でも素手で治療されていたはずです。
それでも感染力の弱いエイズウイルスで歯科治療中にエイズに感染した人はいなかったのです。
ずいぶん、エイズに関する勉強会、研究会、講演会、学会などで、皆、勉強するわけですが、恩師の教授がいつも言われていた言葉は、「患者さんを特別扱いするな」ということです。
私も同感です。
特別扱いという意味は、外来で、感染者の前で、大げさな宇宙服のような感染防御服なんかを着用して、なぜ、自分はこんな扱いを受けるのだろうという思いを患者さんにさせてはいけない、ということです。
日本では、輸入血液製剤から感染した薬害エイズ例が多く、患者さんに責任は無いからです。
エイズのお話をするにあたり、持っている新しい資料や古い資料を調べ直しましたが、ずいぶん、政治の好余曲折があったようです。
何の病気でも同じです。
本当に、心の底から患者さんの気持ちを第一に考え、やさしく接することが大事です。
普通に治療していればエイズは感染しません。
ましてや免疫を示すCD4が200より低下して、エイズを発症することなどありえないのです。
それほどエイズを起こすウイルスは感染力は弱いのです。
あとは、滅菌消毒を十分すればいいわけです。
今歯科で使う注射針は30ゲージという細い針で使い捨てですので、前の患者さんと同じ針や残っている注射液を使わない限り注射という行為からエイズが感染することはありません。
しかし、数年前までは残っている注射液を国公立病院でも別の患者さんに使う所もあり、今でもしている所があるかも知れませんが、これは絶対アブナイのです。
そして注射をするという現実でエイズを感染させた事件が起こったのです。
アメリカのとある海岸沿いの町で起きた世界的に恐ろしいK事件のお話をしましよう。
マイアミといえば気候温暖なフロリダ半島の南端にある世界的な観光地ですね。
その北の東海岸の方にはプロ野球キャンプで有名なベロビーチがあります。
ちょうどマイアミとベロビーチの中間にパーム・ビーチがありますが、その近くの中規模の町であった世界を震えあがらせた事件です。
お話はここから始まります。
アメリカ、フロリダ州パーム・ビーチ近くの中規模の町ジェンセン・ビーチであった大事件、すなわちK事件が、1990年7月夏の暑い日に、世間に公になりました。
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